インプラント治療とは

術前に行うこと

レントゲン検査

インプラントを埋め込む顎の骨の量や質、形を診査します。 口の中全体や、部分的なレントゲン撮影、またCT撮影などを行います。 インプラントを予定している部分だけでなく、周囲の歯の状態や、歯周病の状態をチェックします。

口の中の審査

歯ぐきの状態や、噛み合わせの診査をして、インプラントの適切なサイズや埋め込む位置を検討します。 歯周病や虫歯、噛み合わせの問題などが残っていれば、インプラント治療を始める前に必要な治療も治療計画に含めること必要があります。

全身状態の確認

高血圧、糖尿病などの持病、常用薬を服用しているかどうかなどの診査が必要です。 インプラントは大きな手術ではありませんが、血が出る処置を含みますので、血のかたまりにくい薬を服用している場合などは中止する必要もでてきます。

インプラントが成功しない場合も確認

インプラントそのものは劣化しないといわれていますが、それを支える顎の骨や歯ぐきは、細菌、温度変化、噛む力などの影響を受けて絶えず変化します。手術が成功しても、様々な要因でインプラントが抜ける可能性があるのです。

症状 原因
インプラントが合わない 骨質が柔らかすぎる
重度の歯槽膿漏
全身疾患がある
インプラント周囲炎の誘発 インプラント周囲の清掃不良など

インプラントを安全、快適にお使いいただくために

インプラントは毎日のきちんとした歯磨きで長く、快適に使っていただけます。 歯科医院ではインプラントを含めた口の中全体の清掃状態、噛み合わせのチェック、ブラッシング指導などを行います。 ですが、お手入れの主体はあくまでも患者様ご本人です。 日頃からお口の中をきれいに保つことが大切です。

インプラント手術の痛み

インプラント手術中はしっかりと麻酔を行いますので、痛みを感じることはほとんどありません。 また、インプラントの治療は清潔な滅菌状態で行います。体内に入るインプラントも清潔なものなので、炎症反応が少ないと考えられています。 ただ、骨の状態や行った処置の大きさによって体の反応は異なります。異常がある場合はすぐに担当医に相談してください。

術後に注意すること

飲食
  • 麻酔は2〜3時間で切れます。お口の中の感覚が戻ってから飲食してください。
  • 麻酔が効いている間、硬いものや熱いものは避けてください。お口の中を噛んだり、やけどそする危険があります。
  • 当日はアルコール類や刺激物は避けてください。また、食べ物が当たらないように気を付けてください。
清掃
  • 食べた後はうがいをして、汚れをためないようにしてください。
  • 手術をした部分については、傷が良くなるまでの1週間、1日に2度はうがい薬を使って消毒をしてください。
  • 手術した部分を舌や指で触ると不衛生になり、痛みや出血、感染症を起こすことがあります。注意しましょう。
日常生活について
  • 手術当日は激しい運動、長時間の入浴、血の巡るような行為は避けてください。
  • 痛みや腫れがある場合、術後2日間ぐらいは冷たい氷で冷やしてください。冷やしすぎると、しこりになって残る危険があります。注意してください。
  • 術後1日程度は傷口から血がにじむことがあります。血がしっかりと固り、止まるまでは口を頻繁にゆすぎすぎないようにしましょう。
  • 傷の治りが悪くなりますので、喫煙は極力控えてください。
術後の経過
  • 術後1〜2週間を経過すると、手術をした部分の痛みや違和感は消えていきます。
  • 時間がたっても痛みなどの症状が継続したり、悪化する場合は担当医に相談してください。
  • インプラントは96%の成功率が報告されていますが、ごくまれに最初の手術でしっかりと骨にくっつかない場合があります。 その際はやり直しなどの処置がありますので、担当医の相談してください。
メンテナンスの仕方
  • 全体的に丁寧に歯ブラシをしましょう。
  • 隙間の大きな部分は歯冠ブラシやフロスを利用して、細かいところまで磨きましょう。
  • 噛み合せが変化したり、清掃が行き届いているかのチェックをするために、歯科医院で定期的なメンテナンスを行ってください。

インプラント対象者

インプラントに、年齢の上限はありません。噛みたいという意思がある方は、誰もがインプラント治療を受けられる可能性があります。 しかし、骨の具合や体調、持病などにより制限される場合もあります。

骨の量が少ない方

インプラントには顎の骨の量が重要になってきます。治療前のレントゲン写真、CTスキャン画像などでしっかりと骨の具合を調べます。 顎の骨が少ない場合も、骨の量を増やしてインプラント手術を行うことができます。
くわしくは[骨がない方のインプラント]へ(リンク[骨がない方のインプラント])

妊娠中の方

術後の投薬や、レントゲン撮影を避けたい場合、産後の落ち着いた時期に治療を開始した方がいいでしょう。

全身疾患のある方

出血を伴う処置がありますので、糖尿病や高血圧など、慢性疾患のある方は良好な状態になっていることが治療開始の条件となります。 かかりつけの医師と相談の上でインプラント治療を考える必要があります。

大きな虫歯、歯周病の方

インプラント治療に悪影響を及ぼす歯の病気がある場合には、その歯の治療を優先します。

インプラント適応外となる方
  • 顎の骨の成長が終わっていない16歳以下の方
  • チタンアレルギーをお持ちの方
  • アルコール依存症の方
  • 歯磨きなどの日常の清掃が充分に出来ない方

インプラント手術に使われる麻酔

高度で先進的なインプラント治療をするための麻酔には、『特別な局所麻酔法、鎮静法といった高度で、先進的な歯科麻酔の専門技術と知識 』が必要です。
インプラント手術では通、局所麻酔を行います。しかし局所麻酔だけでは意識はハッキリしているため、手術中の物音や振動が伝わり、不安感やストレスを感じてしまうこともあります。

ジアゼパム

ジアゼパムは、気分をリラックスさせるお薬です。不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくします。
手術中の痛みや口をあけたままの状態でいるつらさ等の、不快な記憶を和らげることが出来る、精神的・身体的ストレスの軽減を期待するために使用します。ジアゼパムは飲み薬です。注射ではありません。

静脈内注射

インプラントを行う際に不安がとり除けない患者様へ。
静脈内鎮静法は静脈に鎮静剤や鎮痛剤を投与することにより安心してインプラントの治療を行う事ができます。 全身麻酔とは異なりますので術中の意識はありますが、痛み、恐怖心はあまり気にならなくなり、術後の腫れや痛みも少なくなります。

局所麻酔

歯科治療で通常使用する麻酔の方法は医科の手術などで使用される全身麻酔とは違い、局所麻酔といって治療する部分だけに麻酔を行なう方法です。 治療する場所に直接注射し痛みをなくします。局所麻酔薬の中に血管を収縮する作用が含まれており、出血を少なくし、手術をスムーズに進めることができます。患者様への負担が軽いのが特徴です。

笑気吸入鎮静法

笑気吸入鎮静法とは、全身麻酔ではありません。笑気ガスと酸素を混合し、低濃度で使用するため意識もしっかりしており、会話を行うこともできます。
笑気吸入鎮静法の効果は、吸入中のみに現れるもので、吸入を中止すると速やかに正常な状態に戻ります。笑気吸入鎮静法を使用すると、恐怖心を和らげ、リラックスして歯科治療を受けていただくことが出来ます。笑気吸入鎮静法は、下記のような方に効果的です。

  • 歯科治療に恐怖心、不安、不快感を抱いている方
  • 治療に非協力的な小児
  • 長時間の治療にストレスを強く感じる方
  • 有病者(心臓病、高血圧、ショックの経験のある方)
  • 嘔吐反射の強い方

 

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